こんばんは。
ハイパーセルフ、
すべひとです。

えーと今日はね。

「心の地下室の扉を開けた人」
フロイトの話。

前の回でさ。
キャリアコンサルタントってのは
人生の水先案内人だ、
って話をしたけど。

じゃあ一体、
「なんでキャリアの相談に乗る人が、
わざわざ心理学を勉強するの?」
って。

心理学を学ぶ理由

正直、最初はちょっと
よく分かんなかったんだよね。

でも、テキストを読んでいくうちに、
ようやくわかってきた。

人生の森の中で道に迷った人の、
その隣に立つにはさ、

そもそも、「人間っていう生き物」が
どういう仕組みで動いてるのか。

それを知らないと、
話にならないからなんだよね。

だから今日からしばらくは、
人生を再設計するための
「最初のツール」として、

その心理学の歴史を
ストーリー形式で追いかけてみたい。

心理学の発展100年史

これね、
1900年代の初めから現代まで、
約100年かけて、
世界中の天才たちが格闘してきた、
ものすごい知の歴史なんだよね。

これからの流れを、
ざっくり地図として話しておくと、

まず、今回のフロイトが、
「心の地下室(無意識)」を
発見するところから始まって、

次に、
「過去じゃなくて、
今、ここにある感情が大事だ!」っていう
ロジャーズたちが出てくる。

さらにその次は、
「感情なんて目に見えない。
そんなことより行動を変えろ!」っていう
行動療法。

その次は、
「いや、行動の前に、
考え方のクセ(認知)を変えようぜ」っていう
認知療法が出てくる。

そこから、
「人は一生をかけて成長し続けるし、
一人では生きていない」っていう、
発達と関係性の視点が加わって。

最後に、これまでの流れが
全部ひとつに合流する、
「統合」っていうステージに向かっていく。

前の理論の限界に、
次の理論が応えようとする。

そうやって、
螺旋階段を登るみたいに
100年かけて進化してきたんだよね。

まずはフロイトから

この「螺旋的な発展」っていう
地図を頭に置きながら、

すべての出発点、
フロイトの扉を開けてみよう。

正直さ、ぼく、
フロイトってあんまり
印象よくなかったんだよね(笑)。

なんでもかんでも欲求不満とか、
性的なものに結びつける
エロいおじいちゃん、みたいな。

でも、テキストを読み込むと。
「ああ、やっぱりこの人が
すべての震源地なんだな」
って、思い知らされる。

心の地下室、無意識

フロイトの一番大きな功績。
それは、
「人間は、自分でも気づいていない
『無意識』に突き動かされてる生き物だ」
って断言したこと。

これ、
「局所論」って言うんだけど。
心を氷山に例えてる。

水面に出ている、
自分でわかってる部分が「意識」。

水面スレスレで、
思い出そうとすれば思い出せるのが「前意識」。

そして、水面のずっと下。
デカく沈んでる、
自分でも見えてない部分が「無意識」。

この底にはさ。

普段は目を背けている、
受け入れがたい感情や、

抑圧された性的欲求。

そして、生きていくための、
すさまじい生命エネルギーが。

まるで地下深くのマグマのように、
ドロドロと煮えたぎっているの。

ボクらを突き動かす、
すべての生命のエネルギー、
リビドーの源が、ここにあるんだよね。

エス・自我・超自我

さらにフロイトは、
心の中には「3つのキャラクター」が
住んでるって言ったんだよね。

これが「構造論」。

一人目は、快楽原則で動く
本能の暴れん坊、「エス」。

二人目は、
「そんなことしちゃダメ」って
四角四面に怒る、
厳しい裁判官の「超自我」。

で、三人目が、
この二人の板挟みになって、
必死に現実的な調整をしてる
中間管理職の「自我」。

夜中にラーメン食べたい「エス」と、
太るだろって正論を吐く「超自我」の間で、

「じゃあ春雨スープで我慢するか……」
って渋々自分をなだめる
「自我」がいる、みたいな感じ(笑)。

ボクらはいつも、
心の中でこの三つ巴の
会議をやってるわけ。

これ、コールセンターの仕事現場でも、
全く同じことが起きてるのよ。

理不尽なクレーマーに
ボロカスに怒鳴られたとき。

地下室の「エス」は、
「ふざけんな!
お前に言われたくねーよ!」
って暴れ狂ってる。

でも、裁判官の「超自我」が、
「仕事なんだから、プロとして
笑顔で受け流せ」って、
上からガツンと押さえつける。

そこで、可哀想なのが
中間管理職の「自我」。

そのドロドロした怒りを、
無意識の地下室に、
ギュウギュウに押し込めるんだよね。

防衛機制という安全弁

で、ここからが今日のポイント。

「防衛機制」っていう、
心の自動防御システムの話。

地下室に押し込めた
怒りのエネルギーってさ、
消えてなくなるわけじゃないんだよね。

だから、仕事が終わって
家に帰ったあと、

奥さんや子どもに向かって、
別に大した話でもないのに、
理不尽にキレちゃったりする。

「さっきから何なの?」
とか言われて、
「別に!」とかなんとか(笑)。

これ、フロイト的に言うと、
「置き換え」っていう、
心の処理方法。

本人は無自覚なんだけど、
無意識に溜まった怒りの対象を、
「言いやすい相手」に
スライドさせちゃってるんだよ。

まあ、要するに
八つ当たりだよね(笑)。

他にも、自分のミスを認めたくなくて、
「あいつの教え方が悪いせいだ」って、
もっともらしい理由を後付けする
「合理化」とか。

自分も思い当たる節があったりして(笑)

でもさ、こういう
ちょっとかっこ悪い防衛機制だけじゃなくて。

もっとクリエイティブで、
健康的な安全弁もあるのね。

それが、「昇華」。

自分の中で行き場のない葛藤や、
「このままじゃ終わりたくない!」っていう焦りのエネルギーを。

学問や、スポーツや、芸術みたいな、
社会的に価値のある活動にぶつけて、
美しく変換する処理方法。

たとえば、52歳になって、
焦りや不安に押しつぶされるんじゃなくて。

こうして「ポッドキャストで自分の物語を語る」とか、
「キャリアの資格に挑戦する」っていう、
知的なエネルギーに変えていく。

これこそが、まさに防衛機制の「昇華」そのものなんだよね。

そう考えると、
「心って、健気にできてるな」
とも思うんだよね。

だって、自分が壊れてしまわないように。
無意識が必死に安全弁を作って、
自分を守ろうとしてくれてた
わけだから。

精神分析の限界

フロイトが創始した
精神分析ってのはさ、
この「無意識の地下室」に、
カウンセラーと二人で、
懐中電灯を持って降りていくような作業。

そこで、いろんなものを照らしていく。

「ああ、ボクがいつも
同じ失敗を繰り返してたのは。
地下室にこれが隠れてたからか」って。

ようやく気づけるようになる。

ただね、
このフロイトのアプローチには、
大きな限界があったんだよ。

地下室を掘り起こす作業って、
あまりに深くて、
めちゃくちゃ時間がかかるんだよね。

しかも、
「過去のトラウマを掘り当てた」からって、
明日の朝からの現実が、
すぐ変わるわけじゃない。

「原因はわかった。

でも、分かったからって、
この苦しさは解決しないじゃん」って。

職場の上司は相変わらずだし、
電話口のクレーマーもいなくならない。

そこへの「答え」が、
次の回に登場する、
新しい専門家たちの物語に
繋がっていくの。

今日、手に入れたツール

さて、今日手に入れた
「無意識の地下室と、防衛機制」って視点。

明日から、こんな風に使えるよね。

理由もなくイライラして、
身内に八つ当たりしそうになったとき。

「あ、今、地下室のエスが暴れてる。
それを『置き換え』で処理しようとしてるな」
って、一瞬気づいてみる。

それだけで、
無意識の暴走にブレーキをかけられる。

大切な人との関係を、
自分の手で守れるようになるはずだよ。

今の自分と重ねて、
「これ、置き換えだったかも」って
思い当たることがあったら、
ぜひコメントで教えてね。

今日はここまで。
すべひとでした。
ではまた!